Timbeterがどんな丸太も測定し、アプリでは12もの樹種がデフォルトの選択肢にあり、ストレージ・モジュールを通してデフォルトにない樹種を追加することもできるということを知っていましたか? Timbeterでは世界中で最も一般的とされる樹種を調べ、ユーザーのみなさんの助けも借りた上で、産業ニーズに従い、Timbeterにこれらの樹種を導入しています。
Timbeterの機能は、丸太の測定を行う方法について考慮され、開発されました。これは、シンプルに画面をタップ・クリックするだけで、どこにいても、必要なときにいつでも、木材の直径やはい積、トラックの材積、層積についての正確な測定結果を得られるということです。さらに、速い、しかもデジタルで、全ての測定がオンラインで利用可能なため、伐採から流通までの過程を通して複数の人の間で簡単に共有することができます。
ある種の樹木ではTimbeterの直径測定が一般的ですが、ほかの種の樹木でははい積の材積やトラックでの材積が大抵測定されます。以下ではTimbeterのデフォルト設定で利用可能な樹種を通して、クイックガイドやTimbeterで以下で紹介する樹種での測定の最善の方法を探せます。(なお、Timbeterでは樹種は漢字・カタカナ問わず一般的とされる表記にし、植物学的表現が必要な場合はカタカナ表記にしています。例:松、マツ科マツ属。)
松
松は常緑の針葉樹でエクアドルから北極までの北半球全体と南半球の2、3か所に分布しています。気候帯によっては、松は山の高地でも(海岸沿いや浜辺を含む)平野でも生息できます。細かく分けると、世界には130を超える松の品種があり、その全てが農業や薬剤、建設などによく使われています。松はその質故に最も商業的に価値があるとされています。マツ科からは、北米に自生するベイマツが北半球にいるユーザーのみなさんが一般的に測定されている樹種です。
スプルース
スプルースはおよそ35ものマツ科の針葉樹の属から来ています。これらの針葉樹は主に北方の温帯を中心に分布しており、ノルウェーやスウェーデンをはじめ、ロシアや日本、アメリカ合衆国やカナダが挙げられます。たとえスプルースが比較的やわらかい樹種でも、その用途は幅広く、建築用木材やパルプ材、そして高価なエッセンシャルオイルの素にまでなります。
白樺
白樺は葉の薄い樹木で、北半球に広く分布しており、ほかの樹種との混交林を構成しています。白樺は、への字のような、平行に模様づいている皮目のある、目立つ樹皮が特徴的な広葉樹です。硬材なため、薪炭材として広く使われており、ベニヤ板や板材生産にも使われています。白樺エキスは化粧品や香りづけ、革製品のオイル用に人気な材料です。
アスペン
アスペン(日本ではヤマナラシとも)は針葉樹からなる環境で、北半球の北方にあるような涼しい夏のある地域に自生しています。植物学者の間ではポプラ属に分類されており、この属の樹種は様々な環境でも生き残れるように複数の適応力を進化させてきました。例えば、雪や光合成する樹皮からダメージを防ぐために、冬に落葉します。このおかげで落葉後でも木が育ち続けられるのです。
ハンノキ
ハンノキはカバノキ科ハンノキ属に分類される樹種の一般的な名前で、40近くの品種が含まれています。(日本のハンノキとされる品種は約10種。)
ハンノキは 地域や環境条件によって樹木でもあり低木でもあります。その生態系は主に北方の気候帯で見られます。一方でいくつかの樹種はベンガル地方や中央アメリカ、アンデス地方なのでも見られます。アルダーは湿地や沼地に分布しています。
ハンノキの木はそこまで強度が高くありませんが、水に強いため、水中工事に役立ちます。また、木工作業製品にも幅広く使われています。
グレイアルダー
グレイアルダー(英名では Speckled alderとも)は北半球の涼しい地域(通常はヨーロッパ全体や南コーカサス地方、シベリア、北米など)に自生するカバノキ科の一種です。その種子は通常簡単に分散され、この種の木は頻繁に肥沃さによって特徴づけされます。黒ハンノキとは異なり、グレイアルダーはもっと柔らかみがあります。耐水性なため水中工事に広く使われ、劇的な気温の変化にも対応できます。
黒ハンノキ
同じくカバノキ科である黒ハンノキはヨーロッパやアジア、北アフリカのほとんどに原生しています。黒ハンノキは(川や湖の土手、沼地などの)湿地や日照時間の長い環境下で育ちます。この樹種は同質の木材構造に比べて寧ろ軽量で柔らかみがあります。主にベニヤ板やパーティクルボード生産、石炭生産、そして耐水性なため水中工事にも適してします。
トネリコ
トネリコはオリーブ科にある顕花植物で、60種からなります。ヨーロッパやアジア、北米などの湿気のある肥沃な土地に幅広く分布しています。トネリコは広葉樹で、密度が高く、強固で弾力もあります。この樹種は張り板生産によく使われます。また、トネリコの張り板は楽器や仕上げ材、家具生産にも使われます。
樫
カシ(oak)はブナ科で、およそ600もの異なる品種から成り立っています。カシは北半球に自生していますが、北欧や中欧でのoakは日本でいうところのナラの木で、南欧のoakはここでいうカシです。この種のいくつかは熱帯でも見られます。北米や中国はカシの中心地ともいえます。
カシは螺旋状に並ぶ葉やどんぐり、強固な木材としてよく知られています(層積はおよそ0.75 g/cm3)。その強さや固さのために、家具生産や建設、床や張り板生産に使う素材として人気です。また、樽やコルクの材料としても人気があります。
杉
杉は針葉樹で山地気候を好み、地中海地域や西ヒマラヤに自生します。また、日本やクリミア地域でも広く見られます。杉素材や製油は虫除け効果があることで有名です。また、貴重で強い杉素材は造船や建設に広く使われています。
ユーカリ
ユーカリの品種のほとんどはオーストラリアに自生し、オーストラリア国内の森林の約3/4がユーカリです。ユーカリは世界で最も価値のある素材の一つであり、900種も利用可能で、100を超える国で経済発展の一部とされています(英語)。
ユーカリは成長が早く、木材の価値が高い上に、繊維も凝縮されており、製油や蜜などのエキス製品も需要があるため、重要な樹種だとされています。さらにおもしろいことに、ユーカリの品種は火に強く、野火の後には再生し、種子は高温でも生き残ります。
ヒノキ
ヒノキは常緑の針葉樹でヒノキ科の植物で、北方気候帯に分布しています。針葉樹は30もの異なる属から成り立っています。ヒノキは主に北半球に見られ、北米や東アジアから地中海地域にまで広がっています。
Timbeterを使う際、上記の樹種が測定時のデフォルト設定で選べる上に、ストレージ・モジュールでは個人的に頻繁に使う樹種を追加できます。ストレージ・モジュールはアプリと簡単に統合でき、カスタマイズした情報はアプリで同期すると利用可能になります。新しい樹種を追加するには、右上隅の歯車マークをクリックし、「木材」を選びます。「樹種」セクションの右側に「+」マークがあるのでそれをクリックして新しく樹種を追加できます。


ユーカリや松などの樹種は製紙業に関わるためTimbeterでははい積測定のオプションが使われることが多い一方で、樫やトネリコ、ハンノキなどは製材所にもってこいなので直径測定の機能がよく使われています。ニーズに合ったそれぞれの測定タイプを見つけましょう。Timbeterがどのように作業を速く、効率的にそして正確にするか知りたい場合は、是非ご連絡ください!