端数処理がカギ:正確な結果を手に入れるためのポイント | Timbeter
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端数処理がカギ:正確な結果を手に入れるためのポイント

端数処理がカギ:正確な結果を手に入れるためのポイント

以前にも、Timbeterのブログで、検量方法などを紹介しました。必要な場合はいつでも、「Timbeterで利用可能な検量方法の詳細とは?」から、世界中で使われているそれぞれの検量方法についての詳細を確認できます。

Rounding rules and accurate results with Timbeter

今回は、測定結果にも関わってくることです。Timbeterの「直径」測定から結果を得るとき、測定中と測定結果に見られる数字の違いについて質問されるユーザーの方がいます。これは端数処理による差異です。ここでは、それぞれの検量方法における端数処理法がどれほど最終結果に影響するのか見ていきましょう。

数学的にいうと、端数処理とは右隣にある数字によって値をおおよその数値に置き換えることです。端数処理の一つ、四捨五入では、0から4までの数字は切り捨て、5から9までの数字は切り上げて、左隣にある数字に1を足します。

木材の測定においてのこういった数学的な注意点としては、必ずしも直近の整数に四捨五入するとは限らないということです。例えば、JAS(日本農林規格)が主に使われている国があります。JAS規格では、直近の偶数(例えば直径が木材は24cm)に切り捨てられるため、ほかの検尺方法とは四捨五入の方法が異なります。当然、結果に差があると不信になってしまいます。そのためにも、ランダムに検尺方法を選ぶ前に必要なものをしっかり理解する必要があるのです。

Timbeter内では、以下のような検量方法とその四捨五入方法を確認できます。(ここでは使用可能な検量方法の一部を紹介しています。)

JAS(日本農林)規格

JAS規格では、木材の体積は小数点第3位まで表示されます。最終的な直径の測定結果に次第で、材積の端数処理法は2種類あります。
1つは、直径が14cm未満の木材の場合です。この場合、数字は切り捨てられます。

もう1つが、直径が14cm以上の木材の場合です。この場合だと、直近の偶数に切り捨てられます。

ドイル木材規格(Doyle Log Scale)

数字は直近のボードフィートに四捨五入されます。

国際¼インチ規格(International ¼’’ Rule)

この場合、0.125毎に区切りのついた検尺棒(のようなもの)で、木材は1本につき、4ft毎に区切られます。そして一区切り、直径は直近の5bft毎にに丸められます。例えば、数値が157.3bftだとすると、155bftになります。

オンタリオ測定規格(Ontario Scaler’s Rule)

材積は小数第4位を四捨五入します。

スクリブナー小数点C規格(Scribner Decimal C Rule)

これはアメリカの西側でよく使われている検尺方法です。数値はボードフィートで、直近の10bftに四捨五入されます。例えば、313bftだと、310bftになり、317bftだと320bftになります。

円柱式(Cylindrical Formula)

この場合、数値は小数第2位が四捨五入されます。

使用する検量方法についてご質問などはありますか? わからないことがある場合はこちらからご連絡ください!

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